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2013年 05月 13日

六道まいり ―珍皇寺―

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あの世まで響くと言われている「迎え鐘」の鐘の音が響くのは、お盆に入る前の8月7日から10日の間。
この迎え鐘で、ご先祖様をこの世に呼び戻すのです。
六道さんと呼ばれる六道珍皇寺の位置する一帯は、平安時代、「烏辺野」と呼ばれる葬送地でした。
そのため、この世とあの世の境界として様々な伝説を生み、六道まいりの信仰を集めたのだそうです。
境内の参道で高野槙をもらい、本堂で水塔婆にご先祖様の名前を僧侶にしたためてもらった後、迎え鐘をつき、ご先祖様を迎えに来たことを知らせます。
線香の煙で水塔婆を清めたあと、お地蔵様の前へ
それを納め、槙の葉で水をかけて供養すると、槙の葉にご先祖様の霊がのって、家に帰ってくるといわれています。
こうして京都では、お盆の間に、ご先祖様を家に迎え入れるのです。

六道まいりの後は、六道さんのそばにある<みなとや>で「幽霊子育飴」を買います。
「幽霊子育飴」、なんとも怪しい名前の飴。
昔、この近辺で夜な夜な飴を買いに来る女性がおり、調べてみると、身重のまま死んでしまった女性が死後出産し、
幽霊となって自分の赤ん坊に舐めさせる飴を買いに来たという言い伝えによるもの。
麦芽糖でつくった琥珀のような飴で、トンカチで砕いたような、大きさが不揃いの素朴でおいしい飴です。




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by sucrecuit | 2013-05-13 08:49 | 京都に暮らす


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