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昨年京都からロンドンへやってきてなんとか最初の冬を越え、気が付けば在英二年目に入りました。
昨年の春頃はビザを取るために四苦八苦しておりましたが、イギリス生活を一年終えた今ここで当時神経をすり減らした英国の配偶者ビザについて書いておこうと思います。
昨年の6月にロンドンに到着し、英国ビザの申請をしたのは3月半ばでした。私に必要なビザはSPOUSE VISA(配偶者ビザ)で、ビザ申請に必要なフォームを探し、英国での住居は定まっているか、配偶者には生活に十分な収入があるか、二人の結婚は正当なものか、生活に必要な語学力は備わっているか、過去の渡英歴などを記入しました。
そのフォームと共にそれらの証拠となる書類、例えば大家さんからの手紙や旦那の給料明細や銀行残高証明、二人の交際を証明する写真、二人が過去にやりとりした手紙やメール、電話の証拠などを提出します。
つまり二人の結婚は偽装ではないか、渡英後に政府からの補助金が必要な人物なのかを審査されました。
それらの書類を全て集め愛想のない受付の女の人に渡し、証明写真や指紋のスキャンも無事に終わったのですが、このとき誤算が。ビザが下りるまでは一週間程度と見込んでいたものの、三か月程度、遅ければ半年程かかるとのこと。さらにビザ申請の結果を今か今かと首を長くして待っていたころ、語学力証明のため受験したTOEIC のスコアが4月から英国ビザ申請に使用できなくなったという知らせが届いたのです。後日英国ビザセンターから突然朝一番で電話があり、結局電話で英語力を審査され、やっとビザが下りパスポートが手元に返ってきたのは6月初旬になってからでした。
こんなドタバタの中始まったロンドン生活ですが、渡英して以来少しずつ自分の居場所を確かめながら生きています。初めてロンドンを訪れたのは渡英したちょうど10年前の2004年夏でした。イギリス人の旦那と出会ったのもこの年です。あれから10 年経ち、渡英した当初はロンドンの家の中で旦那と二人でソファーに座りテレビを見ていることが不思議でなりませんでした。8月に雹が降り先が思い遣られたイギリス生活ですが、なんとか最初の冬を越えて春を迎え、今ようやくイギリスに迎えられたような気分です。
写真はロンドン中心部にある老舗のケーキ屋さんにて。
ロンドンで自分の好きな場所が日に日に増えていくことに喜びを感じます。