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2016年 09月 20日

リノベーションが終わった我が家に引っ越してきました。

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まだキッチンの水道の蛇口がついていなかったり、トイレットペーパーのラックを付け忘れていたりとリノベーションが完全に終わったわけではないですが、

新しく生まれ変わった我が家にようやく引っ越してきました。とりあえず倉庫にあったラグを借りています。

5月から始まり、当初は6週間から長くても8週間で終わるはずの自宅リノベーションでしたが、日本では考えられないようなトラブルが続き、

その間に長男が生まれました。

一時は進行がストップしていましたが、新しいbuilderさんに来てもらいリノベーション再開、ようやく終わりが見えてきました。

まだまだ終わらない荷物の整理と生後2ヶ月半になる息子の育児に追われながら、新しい我が家での生活を楽しんでいます。










# by sucrecuit | 2016-09-20 09:08 | ロンドンに暮らす
2016年 09月 11日

自宅リノベーション仕上げ

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自宅リノベーションの記事が止まっていました。


実は日本では考えられないようなトラブルが続き、しばらく自宅リノベーション自体がストップしていました。
その間に先日のブログでも書いた出産という大きな節目を迎えてしまったのです。
新しいbuilderさんに来てもらいキッチンやバスルームの設置などの作業が進み、
今ようやくリノベーションの仕上げの作業に入っています。現在リビングの床を敷き詰めている最中です。
リビングはもともとカーペットでしたが、飲み物をこぼしてしまったときに掃除が大変なので、木の床に変えました。
入り口とリビングエリアを結ぶ廊下の床もカーペットでしたが、カーペットを外して出てきた
木の床のデザインがとても素敵だったので、こちらの床を磨いて使うことにしました。
当初はほこりっぽかったですが、磨くととてもきれいになりました。やっぱり重厚感が違います。
リビングの床ともちゃんと合いました。




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# by sucrecuit | 2016-09-11 08:50 | ロンドンに暮らす
2016年 08月 16日

FLEET RIVER - CAFE&BAKERY-


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Photo by iPhone





Covent Garden コヴェントガーデンに暮らす際、何度もここへ歩いて来た。

最初の頃は大きなお腹を抱え、そして今は小さな息子を抱いて。

ロンドンの人たちは小さな子供がいる人に優しい。

ロンドン中心部なのに、やけにほっとする。

キャロットケーキを食べて、少しの間子育てのことを忘れてしまいましょう。





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Photo by iPhone




# by sucrecuit | 2016-08-16 09:56 | ロンドンに暮らす
2016年 08月 10日

ロンドンでの子育て

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Photo by iPhone




前回の記事にも少し書きましたが、イギリスでは生まれたばかりの赤ちゃんを裸のままお母さんの胸の上に乗せる「カンガルーケア」を行っている病院が多いようです。

私もバースプランにそのように書いておきましたので、出産後は助産師さんが赤ちゃんの体をさっと拭いて、そのままどかんと裸の赤ちゃんを胸の上に置いて下さいました。こうして肌と肌が触れ合い親子のスキンシップを図るのですが、私は出産後胎盤が自動的に剥がれ落ちずに、胎盤を子宮内に残したままずっと手術室が空くのを待っている状態が続いており、出産が全部終わったとは言えない状況でした。それでも助産師さんたちに「Breastfeed him」とすぐに赤ちゃんに母乳をあげるように指示されました。母乳育児については産前学級で少し予習をしていたつもりでしたが、長時間の陣痛に耐えた後の出産を終えたばかりの体で、しかも胎盤が出てこないという緊張感の中いきなり赤ちゃんに母乳をあげるように言われ、正直なところ戸惑いました。


当然上手く母乳をあげることができないまま赤ちゃんを一旦旦那に預け、私だけ手術室に移動し例の手動で胎盤を取り除く処置を行いました。処置後、体中に色々な管を付けられた状態で三人部屋に移されました。ベッドから起き上がるのも困難な状態でしたが、イギリスでは「赤ちゃんはお母さんが育てるもの」として生まれたばかりの赤ちゃんは病院が一旦預かることなく、そのまま入院中のお母さんと同室のベビーベッドで寝かされます。カーテンで仕切られた隣のベッドには帝王切開を終えたばかりのお母さんがいらっしゃいました。帝王切開や難産などは関係なし。とにかく赤ちゃんはお母さんのもとへ一晩中預けられ、そこで母乳をあげるよう指導されます。

私は手術室で大量出血をし、薬で鉄分を補わなければならないほどの貧血の上、まだ不慣れで母乳のあげ方も悪く、母乳がなかなか出てくれませんでした。このままだと赤ちゃんがおなかをすかしてしまうからとミルクの供給をお願いしましたが、「出るまであげなさい」の一点張り。とにかくスパルタの母乳育児指導が始まっていました。



こうして出産当日は赤ちゃんが生まれてきてくれた余韻に浸る暇もなく、夜泣きと孤独との闘い、すぐに24時間の子育てが待っていました。妊娠中は子供が生まれた後のことなど考える余裕がなく、出産がゴールとしか思えていなかったのだとこの時気付き反省しました。そんなスパルタの母乳育児でしたが、入院中は助産師さんが丁寧に母乳育児を手伝って下さり、母乳をあげるこつも丁寧に教えて下さいました。病院には母乳育児専門の指導員の方もいらっしゃり、各病室をまわって丁寧に指導されていました。退院後には、イギリスでは助産師さんが各家庭に出向き、お母さんと赤ちゃんの状態をチェックして下さいますが、そこでもまた助産師さんに母乳育児の指導を受けることになりました。

こうしたイギリスの徹底した母乳育児指導の中、私の子育ては始まったのです。






# by sucrecuit | 2016-08-10 08:28 | ロンドンに暮らす
2016年 07月 17日

ロンドンでの出産

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Photo by iPhone




先日ロンドン市内の病院で3,222gの男の子を出産しました。
決して安産とは言えない過酷な出産でしたが、今は母子共に健康です。
私たち夫婦の元に新しい命を授かりたいと強く望んでから、途方もなく長い時間に思えた時期もありました。
何度も打ちのめされながら、ようやくこうして新しい命を授かり、この子が私たち夫婦のところに生まれてきてくれたのも、今では最初から仕組まれていた運命なのだと思います。


ロンドンでの出産はプライベート病院ではなく、医療費をすべて無料で提供するNHS(National Health Service)の病院を利用しました。
出産前日の夜中3時頃から不規則な前駆陣痛が始まり、朝方6時頃からいよいよ前駆陣痛の間隔が狭まり、イギリスの出産予定日より一週間も前でしたが、今日本陣痛が始まるかもしれないとの予感がありあわてて飛び起きました。前駆陣痛の間隔が10分間隔になり病院に電話してみましたが、「陣痛の間隔が5分間隔になってからもう一度電話するように」と言われ、それからしばらく不規則な陣痛が続き自宅で待機する状態が続きました。その日の夜、陣痛の間隔はまだ10分間隔でしたが、いよいよ痛みが強くなってきたためもう一度病院に電話し、今から病院に行っても良いか確認をしたところ「この電話中に陣痛が来ていないようだから、陣痛が3分から10分間隔になったらもう一度電話するように」と言われ、結局朝から晩まで陣痛は強くなってはいるものの病院に行かせてもらえない状態が続きました。

電話を切った後しばらくして陣痛がそのようになったので今度は「今から行きます」と病院に電話を入れ、夜10時に旦那と二人で車で病院に向かいました。実はその日旦那はとある事情でまだドイツにおり、私が陣痛らしきものがきたとの連絡を受け、病院に行く2時間前にドイツから飛行機でロンドンに帰ってきたところでした。


そんなどたばたの中病院に着き、子宮口を測ってみるとまだ子宮口は2cmしか開いておらず、通常は2cmだと自宅に一旦戻されるようでしたが、子宮口が大分柔らかくなっていていつ開いてもおかしくないからと、一旦病棟で待機することになりました。病棟は6人部屋で私の他にも本陣痛待ちの妊婦さんが5名、満室の状態でした。病棟での待機中はgas&airで痛みを逃れることにしましたが、徐々にそれでは耐え切れなくなり、深夜また子宮口を測るとすでに6cmから7cmの開きになっていました。
「You will be a mum today.」という助産師さんからの言葉に涙が流れてきました。大泣きしながらそのまま分娩室へ移動。その頃はgas&airのせいで夢と現実との境目が分からなくなっていました。

病棟からすぐに分娩室に移動できたのですが、そこからなかなか出産に進みませんでした。陣痛は強くなる一方でしたが子宮口がそこからなかなか開かず、ずっと痛みに耐え、朝方の4時にやっと子宮口が8cmから9cmの開きになりました。子宮口が10cmになるまでまだ時間がかかりそうで出産までに体力を消耗してしまいそうだったのでepidural(麻酔)の投入をお願いしましたが、なぜかなかなか投入してもらえず、朝7時にやっとepiduralを投入、一時間ほど出産に向けて体を休めることになりました。
そして朝7時30分、子宮口は10cmに。その一時間後にようやくいきみ始めました。
そこから永遠のように感じましたが、午前10時57分、無事に3,222gの男の子を出産しました。


イギリスでは生まれたばかりの赤ちゃんをそのままお母さんの胸の上に乗せる「カンガルーケア」を行うのが一般的です。まだ自分がこの子を産んだことが信じられないまま、生まれたての赤ちゃんをどんっと胸の上に乗せられてしばらくは不思議で茫然としたまま過ごしました。
赤ちゃんが無事に生まれカンガルーケアを行い、それで出産が無事に終わるはずでした。ですが私にとって予想外のことが起こりました。出産後、子宮内の胎盤が自動的に剥がれ落ちてくれなかったのです。このまま胎盤が出てこないようなら手術室で胎盤を手動で取り除く処置を行わなければならない旨、その手術室が今空いておらずしばらくこの状態で待たなければならない旨、またその危険性などの説明を受けサイン。この時ほど日本で出産しておけば良かったと思ったことはありません。


結局子宮内に胎盤を残したまま3時間半待ち、ようやく手術室に移動。再度epiduralを投入し、下半身を麻酔にかけられた状態で手動で胎盤を取り出す処置が行われました。下半身の麻酔にかかっているものの意識は普通にありました。処置が始まり、しばらくして急に他のDoctorたちがドタバタと私のいる手術室に集まってきました。嫌な予感がしました。なんとなくですが、Doctorたちの様子から予想外の大量出血をしているのだと分かりました。そのあと輸血されているのも分かりました。徐々に気持ち悪さも増し、もしかしたらこんなところで死ぬのかもしれないとさえ思いましたが、その予感はDoctorたちの徐々に和やかになっていく空気でなくなっていきました。

処置は無事に終わり、私は体の色々なところに管を付けられた状態で個人病棟に移されることになりました。後からの説明で3.5ℓの大量出血をしたこと、2ポーションの輸血をしたことを知りました。イギリスの病院では出産後1日で自宅に帰るのが普通ですが、私の場合その後退院したのは出産の3日後でした。


退院当日、輸血はしているものの大量出血のせいで貧血で歩くのもやっとでした。ですが自宅に戻りベビーベッドの中で眠っている赤ちゃんを見ると、まだ自分がこの子を産んだことが信じられなくて涙が溢れてきました。「感動した」という言葉だけでは説明ができない感情でした。今まで味わったことのない感情と貧血のせいで倒れそうになりました。
「今日のことは絶対忘れたくない」そう思いました。


異国の地での出産、しかも初めての出産で不安だらけでしたが、この経験は私の人生にとって財産になると思っています。今ではロンドンで、イギリスで出産して良かったと思っています。これから新しい家族と共に精一杯頑張っていきたいと思います。





# by sucrecuit | 2016-07-17 07:19 | ロンドンに暮らす